こんにちは。
行徳の鍼灸院【はり温灸治療院カラダノミカタ】です
今回は【肩関節周囲炎】の記事を書きたいと思います。
肩関節周囲炎は中高年に多い退行性疾患で、肩関節の疼痛と運動制限がみられます。
関節可動制限は「疼痛」と「拘縮」で起こるため拘縮の有無を確認することが大切です。
鍼灸院に訪れる方は可動域制限よりも疼痛の改善を求める傾向にあります。
さて、肩関節周囲炎ですが定義は「肩関節構成体の退行性変化を基盤として発症し、肩関節の疼痛と運動障害を主訴とする症候群で自然治癒するもの」とされています。
いわゆる五十肩、凍結肩とも称され、明らかな原因なしで生じる突発性(1次性)、腱板断裂や肩の外傷、あるいは神経疾患や肺疾患などに起因する2次性のものに分けられます。
肩関節周囲炎は自然治癒するといわれていますが、この場合の治癒は多くが痛みの消失を意味しており、治療によって関節可動域制限がなくなっても痛みが残っていると嫌がる方が多い。
つまり生活上の不便さが解消されれば治ったと考える方が多いようです。
肩関節周囲炎に対して鍼灸の効果は高いですが、「痛みがなくなっても完全に治っているわけではない」ということから、運動療法をおこなう必要があることを知っていてください。
さて、鍼灸治療ですが肩関節周囲炎の中には、関節不安定症、石灰沈着性腱板炎、または腱板断裂などの外傷性のものもが存在している場合があります。
激痛を訴えている場合や症状の改善がみられない時は専門医に診てもらう必要があります。
肩を挙げられないものは拘縮が強く、外転で痛みが出る場合には腱板炎や肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋長頭腱炎を疑います。
これらは鍼灸で対応可能であり、さらに運動療法を同時におこないます。
簡単にはなりますが、肩関節周囲炎に対して鍼灸は効果的です。
ぜひお困りの方は検討してみてください。