こんにちは。
行徳の鍼灸院【はり温灸治療院カラダノミカタ】です
今回は【気管支喘息】の記事を書きたいと思います。
現在、気管支喘息は「様々な炎症物質が関与する慢性の気道炎症により気流閉塞を起こす疾患」と定義されています。
有症率は成人の6~10%で、近年上昇傾向にあります。特に高齢者ではCOPDと合併して患者数は増加傾向にあります。
これらは肥満細胞、好酸球、Tリンパ球、マクロファージ、好中球および上皮細胞の炎症により、気道の閉塞、あるいは気道が過敏となって生じます。
この疾患は現代病のように認識されていますが、その概念は古くから存在しており、気管支喘息を表す言葉は紀元前、ギリシアで登場しています。
また東洋医学的にも紀元前200年頃に書かれた黄帝内経において「喘息」という言葉は使われています。
病態と生理ですが、「喘息診断・管理NIHガイドライン」によれば、喘息は多数の細胞や細胞成分、特に肥満細胞、好酸球、Tリンパ球、マクロファージ、好中球および上皮細胞が関与した気道の慢性炎症とされています。
喘息患者はこの炎症によって喘鳴、息切れ、胸部圧迫感、咳といった症状がと特に夜間や早朝に繰り返し起こります。これらはさまざまな程度の気流閉塞を伴っており、多くの場合、自然にあるいは治療によって回復します。しかし炎症はまたそれ自体の悪化に伴って種々の刺激に対する気道反応性を亢進させます。
気流制限の起こる機序は、気道平滑筋の収縮、気道壁の腫脹、気道分泌亢進、気道壁の慢性的な肥厚がありますが、これらはアレルゲンの曝露のほか寒冷曝露、煙、化学物質、気象変化など、また運動や心理的ストレスなどの内因によっても引き起こされます。
現代医学的治療法では、治癒ではなくコントロール、日常の管理、薬物療法では吸入ステロイドが中心です。
鍼では症状に対する治療とストレスの改善が呼吸感覚のリセットに繋がると考えるほか、肩甲骨内縁部への施術が息苦しさを緩和させます。
また気管支喘息患者は慢性的に気道や胸郭周囲にストレスがかかった状態にあるため、首肩背部の筋の痛みや緊張を改善することでストレスの軽減にもなります。
気管支喘息にお困りの方は鍼灸を日常の管理の1つに取り入れるのはいかがでしょうか?